超人は山へ

ホーリー・マウンテン/アレハンドロ・ホドロフスキー/1973/メキシコ・アメリカ

錬金術師と9人の弟子が不老不死(神性?)を得るためロータス島にあるというホーリー・マウンテンへ向かう。肉体も欲も、あらゆる執着を捨てて辿る秘境への道。高みへ至る魂の巡礼。

エル・トポと同じく示唆的な映像の羅列。外国人特有のあさ~い笑いが時折鼻につく、が、途中の仮装大賞では不覚にも爆笑。しかしやはり総じて下世話。ストーリー性は皆無(キリスト者なら読み解けるのか?)。哲学的根拠を見いだし、あるいはキワモノとして笑いものに、このひとの映画はどう見解をつけるのも自由。相も変わらずの自由。エログロ全開。

ひとは山で解き放たれます。山頂にて、俗人としての人間らしさを捨てることで、より人間らしくなったと師に評される弟子たち。不死=ループ、永劫回帰、またしてもニーチェ的展開か!?と思いきや、あっさり、ばっさり世界ごと放り捨てる超人ホドロフスキー。造物主には全てを破壊する権利が与えられているとはいえ・・・ねぇ。

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ありがとう

日本シリーズに負け、ファイターズ2009シーズンが全て終了。

今シーズンも野球を楽しめました。ファイターズ選手、監督、コーチ、スタッフ、ファン。皆さんお疲れ様でした。

4月、5月、金子さんの大活躍。糸井君の超進化。稲葉さんの涙。インフルエンザ禍。ダルビッシュ君離脱。最終盤、楽天の驚異的躍進。スレッジ逆転満塁サヨナラ弾。野村監督の胴上げ。昨日までの日本シリーズ。あまりの激闘にWBC優勝が何年も前のような気がしています。

巨人に負けたのはかなり悔しい(元アンチ巨人!)けれど、その巨人も以前のような金任せ編成、頭の悪い金満チームという色合いは薄れ、育成、補強のバランスがとれた良いチームになっていて、今はすっきり納得がいっている。本当に強かった。セ・リーグの他チームは来年も大変だろうなあ。

小谷野君が優秀選手賞を受賞したとか!好きな選手なので嬉しいです。

ストーブリーグでは例年通り費用対効果優先主義を貫くのでしょう、ファイターズは。スレッジ2億×複数年はさすがに出しすぎ(現時点でもちょっと高いと思うし)なのでいなくなるとして、来年はそうなると、DH+1塁手の併用で中田君の出番か?純正国産打線というのも味わい深くて良いですね。

コーチ陣の新編成も行われたみたいですし、来年が楽しみになってきました。

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銃弾は心臓を射抜く

EL TOPO(エル・トポ)/アレハンドロ・ホドロフスキー/メキシコ

放浪の子連れガンマン、エルトポの冒険。モグラは太陽を求め、見つけた太陽に眼を焼かれる。

以下、作品を観ながらのメモ書き。

過程にこだわる男、結果にしか興味のない女。記号。記号の中身は自分。世界はコミカルで救いようもなく無情。与えると思っているときにも奪っている(セリフ)。他人を許容できない閉塞する己からの開放。映画というよりイメージクリップ。砂漠のツァラトゥストラ。苛烈に死を表現しても仮装記号の域を抜けだすことはない。血を流さない時代劇の死もヤクザ映画の過激な出血死も出力される結果としては同じ扱い。

時間とか空間とかの概念を(良く言えば)超越した作品。人間、どうしても整合性とかを追い求めてしまうもので、逸脱できる才能は貴重。自分が想像するツァラトゥストラ(ニーチェ)のイメージに通ずるものがあった。

特に面白いわけでもなく、だからといって無視もできない。そういう映画。深夜、アメリカの劇場で公開されていたということに意味があるのかもしれません。物語をたどる丁寧さは皆無なので、どうしても見たい人はそのつもりで見るといいです。

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これもひとつの解釈のかたちでしかない

イレイザーヘッド/デヴィット・リンチ/1977年アメリカ

ついに見てしまいましたイレイザーヘッド。たまたま見つけたので無料視聴。

ヘンリーは印刷工。ある日、メアリーの家に呼ばれたヘンリーは自分とメアリーの間に奇形の未熟児が産まれていたことを知らされる。二人は結婚し、三人の生活が始まる。しかし泣き止まない赤ん坊に耐えかねたメアリーは実家へ帰ってしまう。残された子どもは泣き続ける。困惑するヘンリー。次第にヘンリーの世界が異様に変貌し始める。

赤ん坊が作り物か本物かとか、これはヘンリーの悪夢だとかそんなことは横に置いといて、あるものをあるがままに見ればいい。『この描写にはこういう心理的意味がある!』なんて細々としたこじつけはやめて画像を静かに焼き付ける。実はこの作品は虚ろ、空っぽであると気づけます。空っぽな器に入っているのは自分の感性です。いや、この作品だけでなく、言ってしまえばどんな作品においても意味を捏造するのは見ている本人でしかないんでしょう。あるのは指向性の強弱だけで、それすらも選択権は自分にある。従わないという選択も許されているんです。

解釈するのもしないのも勝手にしたらいいという具合の、見ている人間を突き放した感があるこの作品。突き放されると擦り寄っていきたくなる人間のさが、中毒性の高い作品だと思います。

コーヒーブレイク的に挿入されるモンローチックなこぶつき姫が、舞台上にぼとぼと堕ちてくる胎児のような肉塊を軽妙なサイドステップでぶちぶち踏みつける場面が結構好きです。えへっと笑うところで思わずぶん殴りたくなります。

基本グロテスクなのでそういうのが嫌な人は見ちゃダメです。当分、もしくは一生夢見が悪くなるかもしれません。

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責任の所在

最初にお詫びを。

昨日、川崎フロンターレについて書いたブログの中に選手が肘うちをしたと書きましたが、なんとなく違和感があって昨晩再確認したところ、人も違えば行為もないと完全なる誤認、自分の見間違いでした。すみません。

一夜明けてクラブ側が自浄への決断を下したようですね。潔い態度だと思います。

何かを成し遂げるときには必ず誰にでも平等に試練が与えられるみたいです。こういう負の経験に背を向けないことだと思います。更なる成長、大きな達成のためには必要な抵抗ということです。そんなこと、しょっちゅう背を向けてしまう自分が言うことじゃない気もしますけれど。

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本心はひた隠しに、しかし半面理解してもらいたいというジレンマ

金閣焼失。

金閣寺の題名で三島由紀夫の小説にもなっている。(当然読みました。)

その事件が今朝、テレ朝の番組でとりあげられていた。最後、彼は死にたかったのではないか?と、まとめられた。それはとてつもない違和として自分の胸中に響いた。死にたいだけが動機じゃあまりに味気なさすぎる。ひとってそんなに簡単に割り切れるものじゃないと思うのだけれど。

言葉としてあらわになった部分じゃない、行間にこそ本心があるんじゃないかと。例えば母との面会を断ったというのなら、それはどういう間で応対したかとか。そういうところにひとの心は隠れてる。

修行僧の青年は死にたかったから金閣寺を焼いた?いや、どちらかというと逆じゃないかと自分は思う。母、吃音、結核。生きたかったけれど、生き辛かった。どう生きてみたらいいか分からなかった。大きな理想と矮小な現実、その間にある言及し難い感情のよどみが金閣焼失という事実につながった。その事実をコントロールするには彼は若くて未熟だったし、そのことを見出してリードしてあげられる大人(母親)も周りにはいなかった。

言いようのない感情は誰でもが持っていると思う。そういう部分を他人の身で理解するのは境界を消してひとつながりにでもならない限り難しい。わけの分からないものはわけの分からないもののままでもいいのに、それでもそういう心とか、感情とか、無形で未確定なものを当て推量で簡略化して理解したつもりになる。なってしまう。それはもちろん今日のこの自分のブログも含めなのですが、ずいぶん勝手なことを書いているなあと自省の念も少なからず抱いているところです。

ただ共感して反感する。とどのつまり本人はもういないのだし、それだけでいいのかも知れません。

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手折られてこそ強さを

大地震に遭い、階段でパニックになる群衆に向かって『落ち着いて!ゆっくり降りてください!』と小声で叫ぶ。なぜならここで大声を出すと寝言が家中に響いて後々恥ずかしいからだ。夢想する世界に真剣でありながら、それと同時にこれが夢だと気づいている不思議。夢物語の主人公でありつつ、自分である。自分。はたして本来の自分の所在は一体どちらなのか?そんな二重感覚が面白かったので忘れないようノートに書きこみ。ひとはメモを取ると安心してしまい、かえって物事を忘れやすくなるとも聞きますが、書かずに忘れることのほうがよっぽどばからしいので気になったらメモは取ることにしています。

朝の6時ころ。それなりに明るい時間。

今朝はそんな感じで何となく早起きしてしまったので、録画したサッカーU-17ワールドカップ、日本対メキシコを観戦。戦術面での底上げ、水増しが少ない分、人間としての強さ弱さが結果に直結するこの年代の大会は意外に面白い。

しかし、パス、トラップ、ドリブル-攻撃センスは史上最高のものを感じられただけに、日本の3連敗、予選敗退はとてもとても悔しい。3連勝に限りなく近い3連敗だったようにも思えるけれど、だからといって結果として惨敗という部分に変化はなく、年齢が若いからメンタルが脆いというのは同年代が集まる大会では言い訳にもならない。2点差で負けていようが、決定的なシュートを何本も打たれようが、他国の選手たちは一様に折れなかった。折れないほうが勝つ。サッカーは技術を競い合うだけのゲームじゃないと、やはりそこなんですね重要なのは。この実戦経験を糧に彼らはきっと凄い日本代表になってくれるだろうと期待していますし、その期待値は依然高いままです。

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